ファミレスでコーヒーを飲んでいる女性

フリーランスエンジニアとして独立すると、確定申告が必要になることはよく知られていますが、青色と白色の2種類あることもご存知でしょうか。

それぞれの申告方法のメリットとデメリットを把握して、自分にあった方法で申告することで納めるべき税金額や社会保険料も大きく変わってきます。

これからフリーランスエンジニアとして独立を考えている方は、確定申告の基礎知識も身につけておきましょう。

フリーランスエンジニアは青色と白色どちらを選ぶべきか

確定申告には、青色申告と白色申告の2種類の申告方法があります。

フリーランスエンジニアとして働く場合、どちらを選べばよいのでしょうか。

青色と白色、それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。

白色申告のメリットとデメリット

資料を作成中の男性

白色申告で確定申告することにした場合、どんなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

白色申告のメリット

白色申告には以下のメリットがあります。

  • 事前申請が必要ない
  • 帳簿の記帳が簡単

青色申告をする場合は個人事業主として開業したタイミングで税務署へ申請が必要ですが、申請しなければ自動的に白色申告となるため手続きが楽という利点があります。

また、白色申告の最大のメリットとして、確定申告で作成が必要となる帳簿の記帳方法が簡単という点があります。

簿記や経理の知識がなくても、領収書などをきちんと集めておけば初めてでも苦労することなく確定申告を終えることができます。

ヤッター

開発の仕事に集中したいエンジニアにとって、手間がかからないというのは嬉しいですよね。

白色申告のデメリット

白色申告のデメリットは、青色申告のメリットを受けられないという点に尽きます。

実際のところ、フリーランスエンジニアとして働いている人の半数以上が青色申告をしています。

なぜなら青色申告の方がメリットが多いからです。

では青色申告のメリットとは何なのか、解説していきます。

青色申告のメリットとデメリット

オフィスで勤務中の私服の男性

フリーランスエンジニアの多くが青色で確定申告をしているのは、白色よりもメリットが大きいからです。

青色申告を行うことでどんなメリットを得られるのか、詳しく見ていきましょう。

青色申告のメリット

青色申告の主なメリットを整理すると、以下の4つにまとめられます。

  • 青色申告特別控除
  • 家族への給与を経費にできる
  • 減価償却資産特例
  • 赤字の繰越ができる

それぞれのメリットについて解説していきます。

青色申告特別控除

まずは青色申告特別控除が挙げられます。

青色申告をすることで、最大65万円の控除が受けられます。

青色申告者に対しては種々の特典がありますが、その一つに所得金額から最高65万円又は10万円を控除するという青色申告特別控除があります。

青色申告特別控除 – 国税庁

控除とは経費と同じで収入から引くことができます。

たとえば年間の収入が300万円で経費が50万円だった場合、白色申告と青色申告では以下のような違いがあります。

  • 白色申告:収入300万-経費50万=所得250万
  • 青色申告:収入300万-経費50万-青色申告特別控除65万=所得185万

かなり簡略化した例ですが、控除を受けることにより所得を下げることができます。

所得が下がるということは、国民健康保険料や所得税、住民税の金額が変わってくるということです。

うーん

誰だって保険料や税負担はなるべく減らしたいのが本音ですよね。

家族への給与を経費にできる

子どもを遊んでいる若い家族

青色申告の場合、家族への給与を経費として申告することができます。

生計を一にしている配偶者その他の親族が納税者の経営する事業に従事している場合、納税者がこれらの人に給与を支払うことがあります。これらの給与は原則として必要経費にはなりませんが、次のような特別の取扱いが認められています。

  • 青色申告者の場合
    一定の要件の下に実際に支払った給与の額を必要経費とする青色事業専従者給与の特例

青色事業専従者給与と事業専従者控除の概要 – 国税庁

事業専従者控除を適用するためには一定の条件があるものの、世帯収入を増やしながら節税できるのは大きなメリットです。

ご家族に事務処理を手伝ってもらった場合など、給与として支払うことを検討してみましょう。

ダメー!

家族といっても、15歳未満の子どもへの給与の支払いは認められていないので気をつけましょうね。

減価償却資産特例

仕事で使うパソコンなどを購入した場合、通常は減価償却をする必要があります。

減価償却資産の取得に要した金額は、取得した時に全額必要経費になるのではなく、その資産の使用可能期間の全期間にわたり分割して必要経費としていくべきものです。

減価償却の概要 – 国税庁

パソコンが20万円だった場合、その年の経費として一括で20万円を計上するのではなく、4年で5万円ずつ分割して計上する必要があるのです。

4年というのは耐用年数として定められており、個々人で勝手に決めることはできません。

一般的なノートパソコンであれば4年、サーバー用のパソコンやディスプレイは5年と決まっています。

ただし、青色申告をしている場合、30万円未満のものであれば一括で経費計上できる特例を利用できます。

中小企業者等が、取得価額が30万円未満である減価償却資産を平成18年4月1日から平成30年3月31日までの間に取得などして事業の用に供した場合には、一定の要件のもとに、その取得価額に相当する金額を損金の額に算入することができます。

中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例 – 国税庁

適用できる期間が定められているため注意は必要ですが、直近数年間は毎年期間が延長されています。

確定申告の際に、少額減価償却資産の取得価額に関する明細書を添付する必要があるなど、一定の条件もあるため事前に確認しておくことをおすすめします。

パソコンなどを購入した年は、国税庁のサイトをこまめにチェックしておくようにしましょう。

ヤッター

たくさん稼いだ年は、最新式のパソコンを購入して一括で経費計上しちゃいましょう。

赤字の繰越ができる

フリーランスエンジニアの場合、原価や経費はほとんどかからないため、年間で赤字になることは少ないでしょう。

万が一赤字になってしまったとしても、青色申告であれば3年間は赤字を繰り越すことができます。

事業所得などに損失(赤字)の金額がある場合、損益通算の規定を適用してもなお控除しきれない部分の金額(純損失の金額)が生じたときには、その損失額を翌年以後3年間にわたって繰り越して、各年分の所得金額から控除します。

純損失の繰越しと繰戻し – 国税庁

赤字にならないのが一番ですが、赤字になった場合でも翌年以降の3年間は節税対策として活用することができます。

翌年に大きな案件にアサインされることが決まっている場合など、あえて今年は赤字で申告するというテクニックもあります。

注意!

赤字申告で翌年以降の節税を考える場合、税理士に相談した上で進めることをおすすめします。

青色申告のデメリット

大量の書類の前で頭を抱えている女性

メリットばかりのように思える青色申告ですが、デメリットがないわけではありません。

青色申告の主なデメリットは以下の3点です。

  • 経理の知識が必要
  • 帳簿の記載が複雑になる
  • 確定申告の書類が増える

それぞれ詳しく解説していきます。

経理の知識が必要

青色申告をする場合、基本的な経理の知識が必要になります。

今はネットで検索すればいくらでも情報が出てくるので、独学で進めることも不可能ではありませんが、基礎的なことから調べているとかなり時間がかかります。

テヘペロ

経理のことなんてさっぱりわからない…という方も多いですよね。少しずつでも基本的な知識を身に着けていきましょう。

帳簿の記述が複雑になる

青色申告特別控除で最大65万円の控除を受けるためには、複式簿記で帳簿を作成しなければなりません。

簿記の知識がある方であれば苦にはなりませんが、簿記の知識がない方は慣れるまで苦労します。

しかしエンジニアの場合、仕入れがないため他の職業と比べると比較的簡単です。

確定申告の書類が増える

青色申告の場合、白色申告と比べて準備しなければならない書類が増えます。

確定申告書や青色申告決算書に加え、損益計算書や貸借対照表、月別売上金額、減価償却費などの計算書も揃えないといけません。

会社員時代に年末調整で提出していた生命保険料控除をはじめ、年末頃に届く社会保険料控除の証明書もきちんと揃えて提出する必要があります。

提出が必要な書類をなくしてしまうことがないように、書類管理の方法を工夫しましょう。

ヤレヤレ

打ち合わせで使用したカフェのレシートや領収書の提出は不要ですが、きちんと保管しておかないとダメですよ。

青色申告のデメリットを効率的に解消する方法

ジャケパンスタイルで喜んでいる男性

65万円の控除を受けられるなど、大きなメリットを得られる青色申告ですが、経理の知識がない方にとってハードルが高いのも事実。

フリーランスエンジニアとして活躍している人たち全員が簿記の勉強をしたのかというと、そんなことはありません。

もちろん自分で勉強して知識を身に着けたエンジニアもたくさんいますが、効率的に青色申告をするための方法もあります。

税理士に会計処理を任せる

安定的に売上があって、本業に集中したいということであれば税理士に会計処理を任せてしまうという手もあります。

年間で10〜30万の出費は覚悟しないといけませんが、手間が省けて本業に集中できるというメリットがあります。

テヘペロ

税理士に依頼するとそこそこ大きな出費になるので、ある程度売上のある方におすすめです。

クラウド会計ソフトを活用する

年間1万円程度の費用で利用できる、青色申告専用のクラウド会計ソフトがあります。

月々の売上や経費を入力していくだけで、青色申告に必要な書類をすべて自動的に作成できるためおすすめです。

ある程度は経理の知識が必要になりますが、すべてゼロから準備するより遥かに効率的です。

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クラウド会計ソフトとして大きなシェアを誇るのが、やよいの青色申告オンラインです。

すべての機能が使えて1年間無料という特典があるためおすすめです。

実際に使ってみて操作方法がわかりづらかったり、使いづらいと感じたら別の会計ソフトに切り替えても1年以内なら費用負担は0円で済みます。

多少簿記の知識が求められますが、オンラインマニュアルに詳細の説明が載っているため安心です。

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freeeもクラウド会計ソフトの中で利用者数が多く、簿記の知識がなくても確定申告ができると有名です。

やよいの青色申告を数ヶ月使ってみて、使いづらいと感じたならfreeeを使ってみると良いでしょう。

65万以上の個人事業主が使用していて、各種サポートも充実しています。

フリーランスエンジニアには青色申告をおすすめ

自宅で大きく伸びをしている女性エンジニア

経理の知識が必要だったり、手間がかかるというデメリットはあるものの、フリーランスエンジニアには青色申告をおすすめします。

最大65万円の青色申告特別控除をはじめ、パソコンの購入費用を一括計上できる特例などを活用すると、大きな節税効果を期待できます。

フリーランスとして独立したばかりで、まとまった収入がない場合であれば、節税対策も必要ないため、白色申告で手間を省いてもよいでしょう。

フリーランスエンジニアとして生計を立てられるほど稼いでいるのであれば、多少のデメリットを受け入れてでも青色で確定申告しましょう。

クラウド会計ソフトや税理士をうまく活用すれば、大きな手間は省けます。

確定申告を乗り越えて、本業に集中できる環境を整えましょう。

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